いよいよはじまる。小林たばこ総合会館グランドオープン!
6月22日(日)、ついに――。
「小林たばこ総合会館」が、グランドオープンの日を迎えました!!
かつて地域の人が集い、明延の人たちにとっても思い入れのある旧小林たばこ屋さん。その建物がたくさんの方々の協力で息を吹き返し、未来へをつなぐ拠点としてようやく本格的に動き始めます。
当日は、なんと200人近い方々の来場が!3月に行った命名式のプレイベントよりもさらに幅広い世代が集まり、初めて訪れる方や、遠くから駆けつけてくださった方の姿も。建物前の通りには、まるでお祭りのような雰囲気が漂っていました。
開場は12時。外にはキッチンカーが並び、イベントをさらに盛り上げてくれます。
当日のラインナップはこちら。
13時、ピアノとトランペットの音色で華やかな空気感に包まれる中、そのあとのゲストトークでは、X(旧Twitter)でこのプロジェクトのきっかけとなった投稿をした『ときを感じるお宿図鑑』著者の吉宮晴紀さんが登壇。
「趣味の一環で小林たばこ屋さんの投稿をした当時、こんなふうに注目されるとは思っていませんでしたが、今日こうしてオープニングを迎えられたことを、私も非常に嬉しく思っています。実は、その投稿は269万も見られていたのですが、この看板のインパクトの大きさや建物自体の価値が数字に表れているのだと感じています」と吉宮さんは語ります。
さらに、近代建築の観点から、左官職人の遊び心や看板建築の価値を紹介し、「昭和28年から70年以上ほぼ姿を変えずに残っているのは、非常に貴重なこと。これから地域の人や地域外の人たちをつなぐ場として活用できるポテンシャルがある」と未来を見据えました。
(↑写真左から、小林区長、千葉、吉宮さん、栗原さん)
続くクロストークでは、明延の小林区長、但馬を結んで育つ会・千葉の他、吉宮さんと同様に旧小林たばこ屋さんに注目していた一人旅研究会主宰の栗原悠人さんが登壇。栗原さんは、「3年前に偶然この建物を見かけて、一目で惹かれました。兵庫に縁のない私でも、町を歩いていて思わず足を止めてしまうほどの美しさがあった」と言います。
千葉は「初めてこの場所を見に来たとき、今日のような光景は想像できなかった。しかし、コトがどんどん進んでいく中で、いろんな人の力が重なってここまで来た。これからも未来につながる場所にしていきたい」と力強く語りました。
また、小林区長は、明延鉱山閉山後どんどん人口が減る中、初めて「限界集落」という言葉を耳にした時の悔しさに触れながらも、「地域の方をはじめ、全国から本当にあたたかい支援をいただいて、夢のような気分で感謝しかありません」と感謝の気持ちを真っ先に述べ、「限界」だからこそ見出せる未来への可能性のようなものを感じるトークセッションとなりました。
胸が熱くなるようなトークが続き、会場の空気も熱気を増していく中、まだエアコンのない6月の小林たばこ総合会館は、物理的にも汗ばむほどの熱さ…
冷たい飲み物が販売されていた明延購買部では、早速セルフ帳簿で購入するお客さんの姿も見られました。
奥では「テレビ病院」が実際に行われ、高齢の方が「これで診てもらえるんやなあ」とオンライン診療を体験する姿も。
また、会場に来ていた、子どもたちは書道家・華汀さんの「うちわづくり」に夢中で、真っ白なうちわに自由な絵や文字を描き、楽しそうな笑い声が響きました。
あっという間の3時間半のグランドオープンイベントで、この時間だけでも全て書ききれないほどの嬉しい瞬間があった今回のイベント。最初から最後までこの場にいてくださった地域の方の姿もあり、改めて暮らしの中にこの拠点があることの意味を感じる時間となりました。
さて、小林たばこ総合会館は、これからが本番です。ここからまた新しい出会いと物語が生まれていくことを、私たちは楽しみにしています。
明延にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください!
(↑養父市在住ハブチユウスケさんの木に写真を転写した「ツムクム写真」)
【開館予定】
会館日:当面は、週1~2日の営業となります。
住所:養父市大屋町明延1165
基本は、火曜・金曜(10:00-15:00)ですが、最新情報は、Instagramをぜひチェック!
追伸:クラウドファンディングにご協力、ご賛同いただいた皆さま、本当にありがとうございました。今後ともどうぞ応援のほどよろしくお願いいたします!